食料危機に対処した国内生産の重要性が叫ばれながら、現場の苦しみは深刻化している。肥料、飼料、燃料などの生産資材コストは急騰しているのに、国産の農産物価格は低いままで、赤字が膨らみ、農家は悲鳴を上げている。コメも酪農・畜産も大規模経営の倒産の危機が全国から伝えられている。しかも、国が乳製品在庫の人道支援をやらないなら、自分たちで海外援助もしようと想いある酪農家が動いたが、脱脂粉乳などを購入しようとしても販売してもらえないような状況で、民間の自主的な動きさえ、歯止めをかけられているのは何故なのだろうか。
2008年を超える農業危機・倒産危機にも動かぬ政策
2022年5月12日